元日本ハムの新庄剛志氏(39)が、プロ野球の監督就任に意欲を見せた。2年ぶりのテレビ出演のため、生活の拠点を置くインドネシア・バリ島から帰国した新庄氏は「ぼくを監督にする勇気のあるオーナーさんがいたら面白い」と、オファーを歓迎する構えを見せた。

 -独自の監督論をお持ちのようですが

 新庄氏

 全国から力のある人たちが集まったのがプロ野球。カメラ慣れをした集団をつくるのが一番なんじゃないかな。

 -というと

 新庄氏

 僕の場合、試合が始まっても走者がいない打席では20ぐらい。ここというところで80の力を出した。そういうトレーニングをした方が早いかなと。

 -なるほど

 新庄氏

 今中さんなんて全然違ったよ。走者がいる時はスピードも上がったし、変化球もすごく曲がった。これぞプロって感じだった。僕も4の1で3打点という毎日。打率は2割5分だったけど、打点はチームトップを争っていた。そこがヒーローになれた要素だと思うから。

 -簡単にそうなれるものですか

 新庄氏

 日本ハムの時、ナッパ(稲葉)が「ツーさんどうしよう。走者がいると緊張する」って言ってたけど「それじゃダメだよ。変わってよ。打ったらヒーローになれるって思ってよ」って言い続けた。それで日本代表の4番だもんね。気持ちはすごく大事だよ。

 -監督になったら選手にはどういうアドバイスをしますか

 新庄氏

 忘れる勇気を持つこと。打てなかったら遊びに行けって言いますよ。調子がいい時は行かずに、人のいないところで練習をする。調子を維持したいからね。やっぱり選手はお金も稼ぎたいし、人気も欲しいだろうから。