<阪神1-3中日>◇15日◇甲子園

 中日吉見一起投手(26)が14勝目を挙げ、巨人内海と並んでハーラーダービーの首位に立った。8回1死で代打金本にソロを浴びたが、先発の責任を果たす8回3安打1失点。「自分の力だけで勝てているわけじゃない」と味方の支えに感謝しながらも、昨年の春先に並ぶ自己最長タイの6連勝となった。

 好投を生む要因の1つが相手先発の岩田だった。7月7日にナゴヤドームで投げ合い、吉見は10回、岩田は9回を無失点で互いに勝敗はつかず。だがチームは敗れた。それ以来の顔合わせ。自身も含め守備のミスから失点を重ねた岩田に対し、吉見は3度先頭打者を塁に出しながらも後続を断った。ヒーローインタビューで「負けたくなかった」と胸の内を明かした。

 「1週間に1回しか投げないんだから調子どうこう言える立場じゃない。(勝ち星は)並んだだけ。離されないように頑張ります」と登板試合は勝ちにつなげる覚悟。2年ぶりの最多勝のタイトルが視界に入ってきた。

 ▼吉見の先発6連勝は自身最多タイで昨年4月9日巨人戦から5月12日ヤクルト戦で記録して以来、2度目。中継ぎも含む最多連勝は、08年4月6日ヤクルト戦から6月22日ロッテ戦までの8(先発5、中継ぎ3)。