<広島5-1阪神>◇17日◇マツダスタジアム

 速攻で猛虎退治!!

 広島が序盤の猛攻撃で快勝した。9連戦の初戦を制し、連敗も「5」でストップ。1回2死走者なしから好機を築き、栗原健太内野手(29)の中前適時打で先制。広瀬純外野手(32)、丸佳浩外野手(22)も適時打で続き4点を奪った。6連打の猛攻で阪神久保をKOし、エース前田健太投手(23)が余裕の9勝目。逆転CS進出に、まさにネバー・ギブアップ!

 思うように変化球を操れない阪神久保に襲い掛かった。赤ヘル打線が集中力を発揮したのは1回だ。2死走者なし。バーデンの左中間二塁打で先制機を築くと、栗原が4番打者の意地を見せた。カウントは3ボール。4球目に甘いフォークが来ると、見逃さず強振した。痛烈なゴロに遊撃鳥谷も追いつけず中前へ。「体が止まったね。センター方向に気持ちはあった」。久保との間合いを制し、先制打をお見舞いした。

 攻め手を緩めない。松山もチェンジアップを軽打して左前へつなぐ。一、二塁で打席に入った広瀬は外寄りカットボールをはじき、右中間を破った。2点を追加するタイムリー二塁打。「コースに逆らわずに打ち返せたよ」。さらに丸が詰まりながらも右前適時打で続く。面白いように打線がつながり、4点を奪った。

 2回にもバーデンが右中間適時二塁打を放ち、さらに1点を追加。久しぶりの快勝を見届けた野村監督は言う。「波に乗っていける攻撃がある。そのあとのことを言うのはやめるよ」。3回以降の無得点は課題だが、5連敗の停滞ムードを吹き飛ばす、鮮やかな猛攻撃だった。最近は投手陣が打ち込まれるケースが目立っただけに、この日は先発前田健を強力に援護した。

 残り28試合。Aクラス圏内の3位巨人とは遠く隔たるが、いまは1歩ずつ前を進むだけ。指揮官も前日16日に「何かを起こしてくれることを期待しています」と語ったように、虎視眈々(たんたん)と上位を見据える。【酒井俊作】