<オリックス2-1ソフトバンク>◇20日◇京セラドーム大阪

 サヨナラ負けでもリーグ連覇に近づいた。ソフトバンクは9回に救援陣がオリックス打線につかまり、7月3日以来、今季4度目のサヨナラ負け。それでも、2位日本ハムが敗れたことで優勝マジックは1つ減って「13」だ。

 後半戦で初めて味わった最悪の結末のショックも、V2に近づいた現実が、やわらげてくれたはずだ。9回裏に3番手森福が1死満塁のピンチを招くと、4番手金沢がバルディリスにサヨナラ打を浴びた。秋山幸二監督(49)は「切り替えて行きましょう」と言葉を残し、移動バスに乗り込んだ。サヨナラ負けから36分後。2位日本ハムが敗れ優勝マジックは「14」から「13」に。雨でノーゲームながらマジックを減らした翌日、サヨナラ黒星を喫してもリーグ連覇に前進した。

 1点や1球の重みを、あらためて痛感する契機にもなったはずだ。9回に森福が先頭打者の坂口に右前打されたのが、敗戦へのきっかけだった。2ボール2ストライクながらスライダーが甘く入ったところを痛打された。サヨナラ打を浴びた金沢も2ボール2ストライクとしつつ直球が高く入った。2回にホールトンが本塁打されたのも、2ボール2ストライクからの高め直球を運ばれた。1点が展開を大きく左右するクライマックスシリーズに向けても、反省材料となるに違いない。

 誰よりもナインが自覚している。森福が「決め球が甘かった」と言えば、金沢は「次頑張ります」。森福は2試合連続失点で2敗目と調子を落としているが、馬原復帰で今後は登板ペースも緩やかになるとみられる。優勝マジックが順調に減ることで、焦ることなく復調に取り組めるはずだ。

 残り20試合。CS圏内の3位オリックスに対して8勝10敗1分けと、唯一負け越している。4度のサヨナラ負けのうち、3試合もオリックス戦。このカードの連敗は4。今日こそ、嫌なデータを解消し、3日ぶりに自力でマジックを減らしてみせる。【松井周治】