西武は30日、平良海馬投手(26)のポスティングシステム使用でのメジャー挑戦を受諾したと発表した。22年に最優秀中継ぎ、25年に最多セーブ、今季は最優秀防御率とあらゆるポジションでのタイトルを獲得し、9年間の通算防御率は1・36。広池浩司球団本部長(53)は「今度は球団側が彼の願いをかなえる番なのかなと思いました」と決断の理由を口にした。

平良へのメジャー側の評価は高く、広池本部長も「本人は(移籍契約に)自信がありそうでした」と明かす。アストロズ今井に続き、2年連続“流出”の可能性は高い。来季は平良が先発として投げた23試合、146イニングの穴埋めが必要になる。ドラフト会議で3投手を獲得したが、簡単な穴埋めにはならない。本部長も「必要であれば補強も考えます」とする。

現実的に考えると、高橋光成投手(29)の動向が命運を握る。平良同様にメジャー挑戦をかねて希望し、今回は海外FA(フリーエージェント)権を取得しての熟考段階だ。今季は22試合に先発し、138回1/3を投げた。球団はすでに高橋光に複数年の大型契約を提示したもようだが、本人の強いメジャー志向を踏まえれば「FA宣言せず→単年」の条件も当然、必須になる。平良への容認発表の1時間前、中村祐への戦力外通告を発表し、支配下枠を1つ空けた。これが何を意味するか-。FA宣言の期間は土日祝を除き11月9日まで。西武にとってタフな交渉が続く。【金子真仁、田島優大】