シーズン終盤にきて調子を落としているチームに、明るいニュースだ。左足の距(きょ)骨骨折で離脱している日本ハム田中賢介内野手(30)が、クライマックスシリーズ(CS)で戦列復帰する可能性が高まった。チームがこのまま3位以上を確定しCSに出場した場合の条件付きだが、すでに本人から首脳陣へ、出場OKという意向は伝えられており、「CSの初戦にスタメンで出るつもりでいます。フェニックスリーグで10試合40打席くらい立てば、全然大丈夫でしょう」と意気込んだ。

 6月18日の広島戦で負傷して同27日に手術。今季絶望と思われた。だが約3カ月のリハビリ生活を経て、先月17日にランニングを開始してからは、回復が早かった。先月末に打撃練習をスタート。3日もフリー打撃や守備練習を通常通りこなした。「真っすぐ走るだけなら100%いけます」。順調な回復をアピールした。

 今後は今月10日から宮崎で行われるフェニックスリーグで実戦復帰する予定。ブランクは長く、状態に不安があるようなら復帰見送りの可能性も残されてはいるが、「10数試合出られますからね。オープン戦と同じくらいの感覚でしょ」。29日から始まるCS第1ステージを“2度目の開幕戦”と位置づけ、照準を合わせている。【本間翼】