<阪神3-0ヤクルト>◇5日◇京セラドーム大阪
両軍無得点で迎えた7回1死一、三塁のピンチで、ヤクルト先発館山昌平投手(30)のもとに内野陣が集まった。だが、ピンチの際は誰よりも先にマウンドに向かって声を掛けるチームリーダー宮本慎也内野手(40)はいない。この日の午前中に軽度の肺炎が発覚。グラウンドに来ることもできなかった。右手中指の血行障害に耐えながら好投を続けた館山だったが、直後に阪神金本に先制打を浴びた。
宮本を欠く中、チーム一丸で臨んだ試合だった。試合前、青木が円陣の中心に立った。「みんなで戦おうということを言いました」。投手陣は由規、村中、久古、バーネット、野手は宮本に川島慶…。離脱者は後を絶たない。「今まで僕らはチームワークで勝ってきた。今こそチームワーク。みんなで力を合わせて今までやってきた。それが最大の武器だから」と呼び掛けた。
気持ちは1つになったが、肝心のホームは遠かった。1回2死一塁では、畠山の右前打をマートンがファンブルする間に一塁走者川端がホームを狙ったが、タッチアウト。その後は能見、藤川の前にチャンスをつくれなかった。小川淳司監督(54)は「打線がさっぱりだった。これじゃダメですね。館山にはかわいそうなことをした」とかばった。
打撃陣が4安打に封じられ、完封負け。2位中日に5月31日以来のゲーム差なしまで迫られた。10年ぶりVへいばらの道は続くが、まだ1位に立っている。青木は「3連敗は良くない。明日勝って神宮に帰りたい」と、必勝を誓ってバスに乗った。【前田祐輔】



