でや。ごっついやろ。本塁打ガンガン打つし、100マイル投げる投手も普通におるし。オフに米国帰ったらあっちの野球好きに「日本にもドジャースみたいなチームがある」言うといて-。虎党ならルーカスにそう言うかも…などと妄想しながら見ていたゲームだ。

前日、ここで「分が悪い試合になるか」と書いた。久しぶりに先発するルーカスは今季0勝2敗だ。一方、平良拳太郎にはここまで2敗を喫している。唯一、勝ち越せていないDeNAと8勝8敗のタイで迎えた17回戦はどうなるかと見ていたのである。

それがこの展開だ。森下翔太と佐藤輝明がともに30号本塁打の競演。さらになんだか長距離砲みたいになった坂本誠志郎も今月6本目の8号ソロときた。1発攻勢で、これも宮下朝陽の先制ソロの1点止まりだったDeNAを沈めたのだ。

なによりルーカスに「阪神の打線は打つ」と実感させた試合かもしれない。過去3試合、ルーカスはそれなりに投げていたのだが打線が援護ができていなかった。ざっとこんな感じだ。

4月1日 阪神1-4DeNA

同月8日 阪神2-3ヤクルト

同16日 阪神3-4巨人

この試合も4得点と爆発…という印象ではないがルーカスの前で複数本塁打を放ったのは初めて。打撃のチームである今季の本領を発揮したという感じだ。

「5回までという計算はしていなかったので4回程度、3回から4回というつもりでいっていました」。指揮官・藤川球児もルーカスについてそう話すなど苦しくなってきた先発投手事情を隠さないが、そこで勝てたのは大きい。

そして22日だ。次は若い今朝丸裕喜が先発する。伊原陵人の先発予定だったが彼が登録抹消されたので機会が巡ってきたのだ。

「(2位の)巨人と競ってる中で自分がチャンスをもらえた。本当に明日(22日)のピッチングが大事になってくるんじゃないかなと思っています」。今朝丸もそう気合を入れていた。

そして23日は高橋遥人が戻ってくる予定だ。ここで連勝を決められるようなら、これは来週末に甲子園で直接対決する巨人にこれ以上ないプレッシャーをかけられる。このDeNA戦で3発放った阪神は99本塁打となった。「今季チーム100号」を打つのは誰だ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)