<日本ハム2-0楽天>◇6日◇札幌ドーム
節目にも、淡々と仕事に徹した。日本ハム武田久投手(32)が、予想外の登板でも3者凡退で試合を締めた。いつも通りにナインとハイタッチし、今季初のお立ち台へ。「斎藤が完封すると思っていたので、7回に代わってしまって、急いで気持ちをつくりました」とファンを沸かせた。自己最多を更新する36セーブ目で、通算102セーブに到達。マイケル(現巨人)が持つ球団記録に、ついに並んだ。
「ピンと来ないですね。1試合1試合の積み重ねなので」と、試合後も淡々と話した。自己分析では「抑えタイプじゃないと思っている」と見ている。それでも09年から守護神を務めて、絶大な信頼を集めてきた。梨田昌孝監督(58)は「監督としては、増井と(武田)久を出せば、もう仕事はない」とまで言い切る。
06年からのセットアッパー役から現在に至るまで、中継ぎ陣の第一線を走り続けてきた。陰でも奮闘。昨季は来日1年目で中継ぎだったウルフも、通訳を交えて食事に誘うなど気に掛けた。日本の野球に適応してもらうため、独特のしきたりやマナーを口うるさく、言い続けた。その甲斐もあり、ウルフは今季、先発として12勝とめざましい活躍に一役買っていた。
理想は高く持っている。「三振を取れる投手。球が速くて、力勝負が出来て、困った時に真ん中に投げられる投手はうらやましい」という。逆に他球団は、安定感のある武田久の存在がうらやましいはずだ。【木下大輔】



