<中日3-0ヤクルト>◇10日◇ナゴヤドーム

 ヤクルトは、エース石川雅規投手(31)の1球の失投が響き、4連戦初戦を落とした。2回に2死から谷繁に初安打を打たれると、2死一塁で打席に7番平田を迎えた。2ボール1ストライクからの4球目。本塁打だけは避けたい場面で、130キロのシュートが真ん中高めに入った。「シュートが甘く入った」と悔やんだ1球は、バックスクリーンにたたき込まれる先制2ランになった。

 0・5ゲーム差で追う首位中日との首位攻防戦第1ラウンド。平田以降は8番、9番と下位打線に打順が回るシーンだった。小川監督は「あそこはホームランだけは避けないといけない。2アウトからで、2点以上の重みがあった」と悔やんだ。相川は「長打だけは警戒したが、意識がバッテリーで足りなかった。1つのミスが命取りになる」と、失点の重みを痛感した。

 肺炎から復帰して2試合目の石川は、4日の阪神戦に比べれば球威、コントロールとも安定感は増していた。だが、5回は再び2死から投手の山井に二塁打を浴び、荒木、井端と3連打で追加点を許してしまった。打線は中日を上回る9安打を放ったが、1点が遠い。7回2死一、二塁では、肺炎から復帰した二塁走者の宮本が森岡の左前打で本塁を狙ったが、タッチアウト。ベテランの激走も実らず、完封負けを喫した。これで今季ナゴヤドームでは8試合で15得点。点が取れない、鬼門の球場になってしまっている。

 4連戦の初戦を落とし、1・5ゲーム差に広がった。宮本は「痛いですよ、もちろん。うちが下にいるわけですからね。やり返せるようにしないといけない。最後の最後まで分からない」と気持ちを切り替えた。残り8試合。これ以上離されるわけにはいかない。【前田祐輔】