<中日3-1ヤクルト>◇11日◇ナゴヤドーム
ナゴヤドームの駐車場に続く通路に、静寂が広がった。3時間31分の戦いを終えたヤクルトの選手たちが、足早にバスに向かう。敵地名古屋で迎えた勝負の4連戦で連敗。今日にも中日に優勝マジックが点灯する。宮本慎也内野手(40)は「痛すぎるし、悔しい。ここであきらめたらすべて終わってしまう。明日、明後日と勝てばこっちに来た状態に戻る」と気丈に話した。
打線が、中日先発の川井に苦しんだ。ナチュラルにスライド気味に変化する直球に右打者が詰まらされた。8回途中で降板するまで、3安打無得点。先制2ランの中日ブランコとは対照的に、飯原、畠山、バレンティンのクリーンアップが10打数無安打に終わった。小川淳司監督(54)は開口一番、「もう何もないです。明日頑張るだけ」と絞り出した。
ここまで30本塁打のバレンティンは2三振。1点を返した直後の8回2死一、二塁からは、2ボールからあっさりと右飛を打ち上げた。ここ5試合で18打数2安打。伊勢総合コーチは「明日外すかもしれん。今まで期待して、裏切られ続けているからな」と、先発落ちを示唆した。
1番青木は2安打でチャンスをつくったが、中軸がかえせない。4番畠山は「こういう苦しい状況で打って、初めて仕事ができたと言える。今までやってきたように思い切ってやればいいけど、自分で自分を苦しめている」と言った。この日から、離脱していた久古とバーネットが1軍に合流。石川、館山で喫した連敗は痛いが、躍進を支えてきたメンバーはそろった。後ろは振り返らず、今日からの試合に集中していくしかない。【前田祐輔】



