<中日2-0ヤクルト>◇13日◇ナゴヤドーム

 静かに、淡々と試合が進んでしまう。ヤクルトが2時間37分で、中日吉見に3安打完封を許した。首位に0・5ゲーム差で迎えた名古屋決戦で4連敗を喫し、4・5ゲーム差に広がった。今日14日にも、10年ぶり優勝への夢が途絶える。宮本慎也内野手(40)は「プロ野球選手として、いい位置でいい試合をする環境をもらっているのに、何もできないまま4つ負けた。プロとして情けない」と責任を痛感した。

 前日までのVTRを見ているかのような展開だった。1回に赤川がブランコに先制二塁打を浴びた。2戦目2ラン、3戦目適時二塁打と3試合連続で主砲に先制打を許す。打線は散発3安打に抑えられ、4試合で長打は1本も打てなかった。小川淳司監督(54)は「今日に限ったことではない。こういう状態が続いている。うちはチャンスで1本が出なかった。その差が中日との差」と、完敗だった。

 今季初1番の上田が2安打1盗塁でチャンスをつくった。3回2死二塁から田中が中前に落ちそうな打球を放ったが、井端のダイビングキャッチに阻まれた。6回2死一、三塁では頼みの4番畠山が中飛に倒れる。クローザー林昌勇を7回2死から登板させて勝負に出たが、実らなかった。

 4試合連続でオーダーを組み替えたが、好投手を打ち崩す展開には持ち込めなかった。今季神宮など主催試合では貯金21だが、ロードは借金11と敵地で粘り強さが出せない戦いが続く。今日14日は神宮での阪神戦。小川監督は「こういう状況に追い込まれたら、あとは全部勝つしかない」と言った。【前田祐輔】