来季楽天1軍打撃コーチに就任する元西武の大久保博元氏(44)が27日、都内で球団と仮契約を結び、星野監督と構想について話し合った。会談は約30分。チームの現状や指導方針などを確認した。席上、星野監督は「ウチはおとなしい選手が多い。打撃部門については基本、預けるので思いっきり鍛えてほしい」と要求した。

 デーブ・コーチの持ち味を発揮することは即、楽天の泣きどころ解消に直結する。監督は「選手はもちろん、自分の顔色なんてうかがう必要はない。負けても『まぁいいや』という負け犬体質を変える指導者が必要」と説明。打線の枠にとどまらず、チーム全体の意識改革を託すつもりだ。

 大久保氏は選手個々人のDVD、データをすでに入手、選手の長短所把握に余念がない。来月2日からの岡山・倉敷での秋季キャンプから合流予定。たくましい野武士集団へと変貌させるべく、大仕事に着手する。