<セCSファイナルステージ:中日1-3ヤクルト>◇第2戦◇3日◇ナゴヤドーム
あふれんばかりの気迫をボールに込めた。チームに流れを呼び込んだのは、ヤクルト石川雅規投手(31)の執念だった。プロ初となる中3日での先発。「練習のブルペンからアドレナリンが出ていた。(疲労を)気持ちが超えて、疲れや(体の)重さはなかった」と振り返ったように、闘争心むき出しの左腕がマウンドに仁王立ちした。
初回からアクセル全開だった。1回から3回までパーフェクト投球。制球、キレともに抜群の立ち上がりを見せた。脳裏にあったのはすべて先制点を奪われ、4連敗を喫した10月10日からの4連戦。「何とかやり返してやろうと。相川さんのミットを目がけて、つぶれてもいいくらいの気持ちで飛ばしていった」。1球1球に魂を込め、7回を1安打無失点に抑えた。
全力で腕を振れた裏には、理由があった。「あとにはいいピッチャーが控えているので。いけるところまでいこうと」。ストッパーの林昌勇、押本、松岡らに加え、ブルペンには、右のエース館山が控えていた。荒木チーフ兼投手コーチが「ダブルでチャンヨン(林昌勇)と」と明かしたように、抜群の安定感を誇る右腕とのダブルストッパー態勢を敷いた。
荒木コーチが「シミュレーション通りですよ」と振り返ったように、1点リードの8回から館山を投入。9回にソロ本塁打で1点を奪われたが、キッチリと試合を締めた。残り4戦で3勝が突破条件の中、館山を中継ぎに回したことで先発の枚数は減るが、同コーチは「うちはもともと足らないからね。いないので、みんなでやるしかない」と投手陣全体のフル回転を期待。石川も「1つ1つ。チーム一丸でやっていきたい」と覚悟を決めた。



