<セCSファイナルステージ:中日1-2ヤクルト>◇第3戦◇4日◇ナゴヤドーム

 わずか1点のリードでも、一丸になったヤクルト投手陣には十分だった。1点リードの4回1死満塁で、2番手にバーネットを投入。大島に同点打こそ浴びたが、勝ち越し点は与えなかった。5回以降は青木の勝ち越し打で奪った1点を渡辺、押本、松岡のリレーで死守。9回はストッパーの林昌勇が締め、守り勝つ野球で連勝を決めた。

 小川淳司監督(54)の決断が、さえ渡った。先発村中は4回途中2安打無失点だったが、連続四球を与えた時点でスパッと交代。初戦で好投したバーネットを送り、中日に傾きかけた流れを食い止めた。1点リードの6回2死一塁では、左打者の大島に左腕の渡辺を起用。四球でピンチを広げたが、押本が満塁のピンチを抑えた。冷静な状況判断と決断力が勝利を引き寄せた。

 荒木チーフ兼投手コーチが「先発に完投は求めていません。昨日は2人しか投げていなかったし、総力戦」と振り返ったように、総力戦は覚悟の上だった。シーズン中も由規、村中ら投手陣が次々とケガで離脱。苦しい状況でも、投手陣一丸でカバーしてきた経験が、一発勝負の短期決戦で生きた。

 6人の投手が計8四球を出したが、要所を締めて粘り勝ち。小川監督は「結果オーライだけど、この時期は結果オーライでも何でも勝たないといけない」と評価した。殊勲打の青木は「ピッチャーが2、3点に抑えてくれるので、決勝タイムリーも投手のおかげ。本当に助かっています」と野手全員の思いを代弁した。