<日本シリーズ:ソフトバンク3-0中日>◇第7戦◇20日◇福岡ヤフードーム

 最終戦はソフトバンクが完勝し、4勝3敗で2003年以来5度目の日本一に輝いた。

 内川聖一外野手(29)が日本一を引き寄せる3点目をたたき出した。2-0の7回2死二塁。浅尾の真ん中やや高めのストレートをジャストミート。今シリーズ30打席目で初めての甘いボールを逃さなかった。二塁走者がホームイン。中堅手が本塁返球する間に、二塁に到達。両こぶしを突き上げ、雄たけびをあげた。代走を送られて退き、ベンチで日本一の瞬間を見守った。

 「うれしい以外に考えつかない。正直言えば、僕がもう少し打っていれば楽になった。ただチームスポーツの素晴らしさを感じさせてくれた、周りの方に感謝した」と話した。

 谷繁のリードに苦しめられていた。第6戦まで打率2割3分1厘。この日も3打席目まで思うようなスイングができなかった。1回は外角を意識させられ、最後は内角にストレートを投げ込まれ、見逃し三振に倒れた。その後の2打席は外角の変化球にやられた。最後の最後に、意地を見せた。

 谷繁はシリーズを通して内川をほぼ思い通りに封じていた。リードに神経を使ったわけではないだろうが、打っては無安打。初戦から23打数連続無安打となり、ソフトバンクの大石ヘッドコーチが近鉄時代の89年に記録したシリーズ記録の21を上回った。持てる力を出し切った戦い。最後は内川が笑った。【奈島宏樹】