守備のベストナインを表彰する三井ゴールデングラブ賞が24日に発表され、ヤクルト宮本慎也内野手(41)が、中日谷繁元信捕手(40)と並び、史上最年長となる41歳シーズンでの受賞を果たした。宮本は遊撃手時代を含めて9度目の受賞で、40歳シーズンで受賞した王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)らを超えた。中日浅尾拓也投手(27)は先発機会ゼロの投手としては史上初の受賞となった。初受賞は8選手で、日本一になったソフトバンクからは球団別最多となる4選手が選出された。

 最年長受賞が決まった晴れの日に、宮本は埼玉・戸田グラウンドで若手と一緒に汗を流していた。主力組は参加免除された愛媛・松山の秋季キャンプに続き、この日に秋季練習が開始。シーズン136試合、CS計8試合に出場したが、休まず、兼任コーチのコーチ役として、ノックバットを手にしていた。「年齢も年齢なので、この年になって、守備で貢献できてうれしい」と喜んだ。

 41歳ながら、足を使う三塁手としての受賞。40歳シーズンで受賞した王氏を超えた。「抜いたと言っていいのかな」と恐縮するが、誰もがまねできない数字を残した。今季292回の守備機会で、失策はわずかに1個。シーズン終盤は両太ももが肉離れ寸前の状態だったが、欠場せずにホットコーナーを守り続けた。「数字的なものは満足できるものでした」。守備率9割9分7厘は、三塁手のプロ野球新記録になった。

 オフ期間の今は、後進の育成に全力を注いでいる。この日は全体練習後にルーキー山田、三輪、育成選手麻生の特守を指導した。時折ノックに入り、軽快にボールをさばく。「見本見せるところは見せようと思っているから」と言う。成長著しい山田を後継者候補として期待。上半身だけではなく、下半身を使って送球することを重点的に指導している。

 職人芸の守備に加え、今季3割2厘をマークした打撃では、2000本安打まで25本に迫る。「打ちたいと思いますよ」。秋季練習は30日まで。短いオフを経て1月には選手としての自主トレが始まる。【前田祐輔】