中日平田良介外野手(23)が三塁打王を目指す。24日、名古屋市の名古屋学院大でトークショーに臨み、高木新監督が掲げる「走塁革命」に呼応した。決して足は速くないが、俊敏なベースランニングは持ち味の一つだ。

 「僕は体重が重いので、加速がつくとけっこう速い。右中間への当たりが多く三塁打もけっこうあります。走塁も来季は積極的にいこうと思っています」

 二塁を回ってからの加速に自信を持っている。今季は113試合出場ながら6三塁打。リーグトップの阪神鳥谷と1本差だった。

 高木新監督は就任以来、「走塁を改革していきたい。特に若手の生きのいい選手がどんどんダイヤモンドを駆け抜けてほしい」と繰り返す。若手とは、先発出場の増えた平田も含まれることは言うまでもない。

 「今年はスタミナ不足で7月ごろは試合に出られない時があった。きちんと鍛えて、来季はフル出場して規定打席到達を目指したい。そうすれば三塁打も増えるはず」

 年が明けて1月5日には、荒木、大島とともに熊本の自主トレに向かう予定。落合前監督に「坊やと呼ばれていた」という平田が、ひと皮むけた走塁で躍動する。【坂祐三】