栗山野球は多彩に攻める。日本ハム栗山英樹監督(50)が5日、都内の日本ハム本社年頭式典に出席し、社員約800人を前にあいさつした。「あらためて頑張らなきゃいけないなと思った」と身を引き締めた新指揮官は、得点力アップのため「サインは増やしたいと思っています。攻撃のバリエーションを。細かいことを意識してやってもらいたい」と、緻密な野球を展開するつもりでいることを明かした。

 監督がベンチからサインを送れば、グラウンド上の選手たちがめまぐるしく動く。通常用いられるバントやエンドラン、右打ちなどの作戦だけではなく、監督から発せられるサインは十数種類にも及ぶことになりそう。「たとえば(キャンプの)シート打撃のときから、ファウルを打ってくださいというサインを出したりすると思う。そのくらいのことを求めたらどうなるんだろう」。1球ごとに戦況を見極め、選手たちには細かく指示を出す。

 昨年ぶっちぎりでリーグ王者となったソフトバンクも、主力選手が大量流出。「どのチームにもチャンスが生まれるシーズン。それをどう生かすか。精いっぱいやっていきたい」。混パを制するために、あの手この手で勝利をつかみにいく。【本間翼】