目標は先輩との投げ合いだ。育成ドラフト2位でヤクルトに入団した金伏ウーゴ投手(22=白鴎大)が8日、埼玉・戸田の寮に入寮し、佐野日大の1年先輩にあたる巨人沢村拓一投手(23)との投げ合いを目標に掲げた。

 高校時代、外野手から投手に転向したばかりの金伏に、投手のいろはを教えてくれたのが沢村だった。1年生の夏から寮の部屋も共にし「シャドーピッチングは毎日やった方がいい」などとアドバイスをもらったという。「沢村さんは、すごい選手になっちゃいましたね。できれば先輩と投げ合いたい。1つの目標です」と目を輝かせた。

 日系3世で実家はブラジルのパラナ州。年末に帰省し、6日にロンドン経由で29時間かけて日本に戻ってきた。入寮にあたって家族の写真を持ってきたという金伏は「なんとか活躍して、親孝行がしたい」と、地球の裏側の両親にも伝わる活躍を目指す。