不惑に向けてキック!

 中日和田一浩外野手(39)が14日、佐賀・武雄温泉で“格闘技トレ”を導入した自主トレを公開した。40歳となる今季にフィジカルを強化するのが目的だ。

 息を切らしながら次々とハイキックを繰り出した。限界まで蹴り続けるともん絶しながら倒れ込む。まるで格闘家のようなハードトレ。重さ10キロはあるロープをガッチリつかんで波打たせた。これも今年から取り入れた練習メニューだ。

 「しっかり体を鍛えようと思っていた。いつもよりはだいぶハードにやってるよ。ロープは体幹を鍛えるトレーニング」

 昨季は打率2割3分2厘、12本塁打、54打点。スタメンに定着した西武時代の02年からワーストと言える成績だった。40歳という区切りを迎える今年は「足元を見つめ直す」と決め、体をいじめ抜く覚悟で佐賀に来た。

 東北福祉大の先輩でもある阪神金本知憲外野手(43)の姿を追う。金本は40歳になった08年シーズンに打率3割7厘、27本塁打、108打点と成績を残した。「大学で一緒にやらせてもらって常に目標、良いお手本。目指すというか負けないようにやっていきたい」と和田も加齢による衰えを蹴り飛ばす決意だ。【桝井聡】