2年目の日本ハム斎藤佑樹投手(23)が1月31日、チームとともに春季キャンプ地の沖縄・名護入りした。フィーバーだった昨年から一転、周囲も自身も落ち着いたキャンプインを迎えた。初日の今日1日に早速ブルペン入りし、まずは先発ローテーション入りへアピールする。

 沖縄・名護入りした佑ちゃんは、とても落ち着いていた。あいにくの曇り空。昨年のフィーバーぶりがウソのように、那覇空港も宿舎周辺も静けさに包まれていた。「寂しくはないです。大学の時もそうですけど、2年目は絶対にそうなるものだと思っていたので」。アマチュア時代から人気者の右腕は、冷静に現状を分析し、苦笑した。

 変わったのは、周囲の状況だけではない。斎藤自身もルーキーイヤーから大きく成長している。「2年目ということで慣れた部分もあるし、落ち着いてキャンプインできました。昨年より、さらに集中できると思います」と、今日1日から始まるキャンプに思いをはせた。

 「3月までケガをしないように。焦らないようにしたいな、と思っています」。キャンプ初日の今日1日に、さっそくのブルペン入り。オフの間、すでに捕手を座らせて投球練習を行っており、不安はまったくない。「まだ変化球は投げてなくて、ストレートだけ。まずは真っすぐからスタートしたいな、と思って」。昨年のシーズン終盤、手応えをつかんだ直球の感覚を忘れないことに重点を置き、今年初実戦となる7日の紅白戦にも投げられる状態へ仕上げていくつもりだ。

 大黒柱だったダルビッシュの米球界移籍により、再編が急務の先発ローテーション。「まずは、そこ(ローテ入り)へ向けて…」。後輩も入ってきた2年目、足もとを見つめて着実に歩んでいく。【中島宙恵】