佑VS中田が再び実現する可能性が浮上した。日本ハム斎藤佑樹投手(23)が、沖縄・名護キャンプの第2クール初日の7日に打撃投手を務めることが4日、分かった。この日はブルペンに入り、マウンドから吉井投手コーチを相手に軽くキャッチボールを行った。左手の使い方などのアドバイスを受けながらの24球。「(フォームは)いい感覚があります。バランスがいいですね」という好感触を口にした。早く打者と対戦したいかとの問いに「そうですね」と、力強く準備万端を強調した。

 7日のフリー打撃は、先発予定の11日広島との練習試合(名護)に向けた調整の一環で、約1年ぶりに中田翔内野手(22)と対戦する可能性が出てきた。昨年は23スイングで7被弾。06年夏の甲子園2回戦で対戦して以来の対決は、中田に軍配が上がった。

 中田も好調を維持している。この日のフリー打撃では52スイングで10本の柵越えを放った。33スイング目の1発は、左翼後方の防球ネットを越える場外弾。「今日は良かったと思う。確実性を上げることや、インパクトの強さを意識してできた」と納得の内容だ。こちらも投手との対戦を「楽しみですね。早く(実戦形式を)やりたい。それで、自分のものをつかみたい」と心待ちにした。【木下大輔】