神宮に「ドライチ4兄弟シート」誕生だ。05年以降ヤクルトに4年連続ドラフト1位で入団した村中恭兵投手(24)、増渕竜義投手(23)、由規投手(22)、赤川克紀投手(21)が各2席ずつ連名で一塁側内野席に特別席をつくることが21日、決まった。これまで小川監督(4席)、宮本(8席)、田中(4席)ら個人所有だったが、連名では初。最年長の村中は「1人でも多くの人に来てほしいです。4人で何かできたらと思ってました」と話した。

 仙台市出身の由規は、東日本大震災の被災者を中心に招待する意向。昨年3月11日以降「少しでも力になれたら」と繰り返してきた。宮崎県出身の赤川は、口蹄(こうてい)疫、新燃岳の噴火などで苦しむ地元ファンを中心に招待する。

 11年ぶりの優勝には、4人の活躍が欠かせない。希望者は、球団ホームページなどで募集する予定だ。今季は勝ち星が最も少ない投手が、オフに本社製品ヤクルトを手売りする計画が進んでいる。増渕は「青木さんがいなくなったし、僕たち4人で話題もつくっていきたい」と、ファンサービスに積極的に取り組む。