巨人桃井恒和球団社長(65)が「内部資料の流出」を問題視し、流出元の目星をつけていることをほのめかした。14日の朝日新聞社の取材では、内部資料を根拠にした質問が複数出てきたと明かした。同社長は書類を見せるように求めたが、朝日サイドは応じなかったという。

 桃井社長は、会見で疑惑を抱いていることを隠さなかった。13日に朝日新聞から質問状が届いたという。「『球団の内部資料によれば』というのが各質問についてくるんです」と内部資料という4文字に反応した。実際に資料を目にしてはいないと言うが、調査した結果「内部資料が流出していたというのは確かだろうという感じを持ちました」と、桃井社長は話した。

 その上で、流出元についても言及した。

 桃井社長

 どこの球団でもそうなんでしょうけど、選手の契約関係のものは非常に厳重に保管してます。プライバシー中のプライバシーなので。ウチの場合、契約書類は経理部長の金庫に厳重に保管されている。普通の経理部員は近づけない。それにアクセスできるのは経理部長以外に、球団社長と球団代表というのが実態です。それから、契約に絡む資料作成をせよと命じる権限を持っているのは、球団社長と球団代表というのが実際のところ。そうであるとすると、それが外に出ているということは、なんらかの違反行為的なことが行われたのではないかと、疑いを持たざるを得ない。

 名前こそ口外しないが、桃井社長が、球団代表経験者に疑惑の目を向けているのは間違いない。

 同社長は事態を重視し「警察にも相談しています」とも話した。警視庁に相談している模様で、資料流出を事件として扱えないかどうかを相談しているものとみられる。今回の報道について「10年前のことが今報道されるのは不思議。意図的なものを感じざるを得ない」とも話す。個人的な恨みを持つ人物によるリークと疑っている様子だった。