<DeNA0-3中日>◇5日◇横浜

 力強く、勝負強い。「ニュー森野」を象徴する弾丸アーチがハマの夜空に舞った。0-0の6回2死一塁。高く浮いたDeNA山本省吾投手(33)のスライダーを逃さず、右翼席中段までカッ飛ばした。均衡を破る先制の1号2ラン。中日の3年ぶりの開幕4連勝は復活した3番が導いた。「完璧で、打った瞬間入ったと思った。今はチームの流れがいい。みんながいい形で回してくれているから、僕はかえすだけ。もちろん僕が打って試合を動かしたい思いはあります」と控えめだった。

 開幕4連勝すべてが中日森野将彦内野手(33)の先制&決勝打。勝利打点は5試合で早くも4個目となった。6打点も両リーグトップだ。高木監督も「あのホームランは予感がしてたんだよ。(山本の)球威も落ちてきていたし、行け~ってね。(無敗に)私は予想してませんでしたよ。アンビリーバボー!

 最高の内容!」とご機嫌だった。

 ▼中日は1分けを挟んで開幕から4連勝。この4勝の「勝利打点」は、3月30日=5回森野の中安、31日=1回森野の中安、4月4日=3回森野の左犠、5日=6回森野の右本と、すべて森野が記録。セ・リーグの開幕4連勝以上は09年中日以来、3年ぶり27チーム目になるが、同じ打者が勝利打点を挙げて4連勝したのは今回が初めてだ。