<日本ハム4-3楽天>◇15日◇札幌ドーム
日本ハムの吉川光夫投手(24)が、開幕から3試合連続で先発の仕事をやり遂げた。楽天戦(札幌ドーム)で8回を5安打1失点。9回に同点に追い付かれて2勝目こそならなかったが、自責点0の安定感ある投球を見せた。防御率はチームトップの0・86で、リーグ4位にランクイン。栗山監督が「将来の柱」と期待する左腕が、いよいよ本格化してきた。
勢いを感じる102球だった。吉川が8回を5安打1失点(自責0)に抑えた。「ストライクが入るボールをしっかり選んで投げられた」。直球とスライダーを軸に、開幕から3戦連続で先発の役割をまっとう。2点リードの9回に守護神の武田久がつかまり、2勝目はならなかったが「僕の勝ちより、チームの勝ちが一番うれしい」と言葉を弾ませ「完全に打ちそうな雰囲気だった」と、サヨナラ本塁打を放った中田を持ち上げた。
本格派左腕の圧倒的な潜在能力が、花開こうとしている。防御率はついに0点台に突入。それでも、決して大きなことを口にしない。この日も「僕の投球というより、守ってもらった」と味方に感謝した。謙虚さを忘れた時、いかに自分が弱くなるかを知っているからこそ「変えたらダメな部分」と自らに何度も言い聞かせている。
前回登板した8日ロッテ戦(QVCマリン)では08年5月1日の同戦以来、4年ぶりの勝利をマーク。この日もルーキーイヤーの07年以来、5年ぶりの完投勝利へ期待が膨らんだが、喜びは次戦へ持ち越しとなった。「投げている以上、最後まで投げたいという気持ちは常にある」。心残りを、次への活力にする。【中島宙恵】



