<阪神3-2西武>◇27日◇甲子園
阪神関本賢太郎内野手(33)の左肘当てにボールが直撃し、コロコロと転がった。同点の9回裏1死満塁。押し出し死球でサヨナラだ。ニッコリ右手を突き上げた最終打者に向け、ナインが猛ダッシュを開始。快晴の下、ブラゼルも笑顔で仲間の輪に加わった。「能見さんとかチーム全体で勝ち取った勝利だよ」。
劇的勝利の立役者は紛れもなくブラゼルだった。1点を追う7回1死から左中間席へ同点ソロで流れを変えた。9回裏。先頭で右前打を放ち好機をつくった。5試合ぶりの1発&猛打賞で引き分けを挟んでの3連勝をけん引した。
スタメン落ちした19日楽天戦前の練習では、自分の代わりに一塁を守る新井貴の練習役を買って出た。三塁から一塁新井貴に向け、ショートバウンドやワンバウンドを何度も送球。常にフォア・ザ・チーム精神を忘れない男だから、この日も勝利だけを喜んだ。今季2度目のサヨナラ勝ちで3連勝。借金を返済した和田監督も満足顔で言った。「交流戦の最初にファンに心配かけたが、チームに粘りが出てきた。交流戦は借金が2つある。まずはそこを返したい」。気掛かりだったマートン、ブラゼルが復調したことが何より心強い。虎の反撃態勢が整った。【佐井陽介】



