<広島5-2オリックス>◇10日◇マツダスタジアム

 広島は成長株とベテランの力が融合し、会心の逆転勝ちだ。まずは20歳の堂林翔太内野手が2点を追う7回1死二、三塁で同点の2点打。8回1死満塁で再び2点タイムリーを放ち、自己初の4打点をたたき出した。「前日の試合で得点機に打てず悔しい思いをしたので、なんとかしたかった」と笑顔だ。

 14日に41歳になる前田智徳外野手も大仕事だ。7回、同点に追いついたところで代打が告げられるや球場の期待感は最高潮。その期待を裏切らない。寺原のカーブをセンター前へ運ぶ勝ち越しの決勝打だ。代打で今季打率4割9厘、10打点と“代打の神様”の働き。今季自身が打点をあげた試合は1勝5敗と分が悪かっただけに「やっとチームに貢献できた」と、2勝目を喜んだ。

 堂林は、前田智から助言をもらっている。相手投手に研究されて打てなくなったとき、配球についてアドバイスを受けたという。前田智は「彼は全てが初めての経験。これから3年間、経験して反省して足りないところを努力して、ひとつひとつのプレーを記憶していってほしい」と20歳差の後輩に優しくエールを送る。そんな先輩とのお立ち台での共演に、堂林は「夢のようです」と満面に笑みを浮かべた。【高垣誠】