<ソフトバンク3-0ロッテ>◇14日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク選手会長の本多雄一内野手(27)が、ルーキーにでっかい3点をプレゼントした。0-0の5回2死満塁。吉見の見逃せばボールのインハイ直球を右中間へ、先制&決勝の3点三塁打を放った。1死満塁で明石が右飛に倒れた直後。「ここしかないと思って、思い切り振り抜いた」という気合のひと振りが勝利を運んだ。

 二塁の位置で守りながら、19歳のマウンドさばきに感心していたという。「驚いたのが、内野陣に『打球飛びます』とか自分から声をかけてきたこと。高卒新人ですごいなと思うし、1点を絶対にやらんという気持ちになる」。武田は初登板とは違い、初回からピンチを背負った。援護もなかなかできなかった。それでも堂々と0点に封じていくルーキーの背中に刺激を受け、打球を飛ばした。

 今季は首痛に悩み、打率も2割2分を前後する。最近も4試合スタメンから外れ、この日が復帰3試合目だった。2試合連続連続無安打と結果が出ず、表情は晴れない。この日も試合前に立花打撃コーチと話し込んだ。「球を迎えにいかないとか。でも、試合になるとなかなか。結果が出たんでよかった」。第1打席で8日ぶりとなる安打が出て、価値ある三塁打につなげた。

 現状は消えている首痛だが、再発の不安は消えない。本多は朝起きる時が恐怖という。「朝起きる時が一番怖い。痛みが出てるかもしれないんで」。そんな恐怖も、グラウンドに立てばなくなる。「首がどうなってもいいと思ってプレーしてるんで」。そんな気迫が勝負強さとなる。ルーキーと選手会長でつないだ連勝。「この勝ちを明日につなげていく」と気合を入れた。【実藤健一】