<ソフトバンク2-1オリックス>◇16日◇福岡ヤフードーム
笑顔の下に激痛をしまった。ソフトバンク松中信彦外野手(38)は「せっかくファンの皆さんが来て下さったので」と左足を引きずってお立ち台に上がった。本拠地での今季初アーチは4連勝を呼ぶV弾。うれしさと裏腹に、不快そうな汗が額ににじんだ。
打撃は鮮やかだった。1-1の5回先頭打者。木佐貫のど真ん中への失投を見逃さなかった。右翼席へと伸びる打球に「少しこすったので」とフェンス直撃に備え、全力疾走。一塁ベースを回った直後に左太もも裏を痛みが襲った。歩幅の小さなダイヤモンド1周で、最後は歩いてのホームイン。「違和感がある」と話し、肉離れの可能性が高い。秋山監督は「信彦の1発で決まった」と称賛した直後、出場選手登録を外すことを決めた。
05年に始まった「鷹の祭典」では昨年から出場3試合連発の6本目。同企画の通算打率は3割2分3厘とめっぽう強い。「1本でも多く本塁打を打つと喜んでもらえるので」。ヒーローインタビューに“強行出場”したのは主砲の自覚と責任感からだった。
珍しい「決勝即抹消弾」となった松中は今日17日に病院で検査を受け、球宴休み期間を利用し、治療を優先する。祭り男を欠いた「鷹の祭典」は残り2試合。主砲が体を張ってつなげた流れを拡大したい。【押谷謙爾】



