<広島3-2中日>◇17日◇マツダスタジアム

 中日高木守道監督がブチ切れの71歳バースデーだ。2点リードの9回、守護神岩瀬が3失点で逆転サヨナラ負け。試合前はプチ誕生パーティーに笑顔、笑顔だったが、一転、71歳初日にして激怒モードだ。ここへきて背信が目立つ岩瀬について、権藤投手コーチは絶対的守護神の剥奪も検討。首位巨人とは最大5差が開き、後味の悪さが残った。

 高木監督71歳の誕生日は、超アン・ハッピーバースデーになった。守護神岩瀬が2点リードを守れず、9回逆転で今季初のサヨナラ負け。「あかんわ、こんな試合勝てんようじゃ。岩瀬に聞いてくれ!」。顔を真っ赤に吐き捨てるように言い、バスに乗り込んだ。これで巨人とは最大の5差。前日は完封負けでも「トゥモロー、ハッピーバースデー!」と必勝宣言する余裕もあったが、それほど痛い黒星だった。

 3回に県岐阜商の後輩和田から先制の2点打をプレゼントされた。先発岩田も7回0封、8回はソーサが30試合自責0でバトンをつなぎ、祝いの白星は目前だった。だが9回から登板した守護神が右打者に4安打を集中されて同点とされ、最後は石原にスクイズを決められる大どんでん返し。岩瀬の自責3は2年ぶりの“事件”でもあった。

 権藤投手コーチの見方は厳しかった。岩瀬は14日の巨人戦でも1点リードを守れず、ナゴヤドームの連勝を14でストップさせたばかり。絶対的守護神を剥奪する可能性に触れた。

 「球に力がない。2点守れないのは抑えとして厳しい。これまで右左関係なく任せてきた。最後に使うけど、起用法を考えないといけない時期にきている」

 最終回の相手打線に右が多ければ、ソーサらを使うことも検討。37歳でチーム最多38試合の登板過多も気の毒だが、非情のブルペン待機も命じる構えだ。

 高木監督は試合前はご機嫌だった。移動の新幹線で見られるようにとDVDレコーダーと、ハマっている韓流ドラマのDVDを贈られ笑顔。「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」が合唱され、ケーキのろうそくを勢いよく吹き消した。「(報道陣の)歌声がそろってなかったね。シャンパンはないの?」。ケーキの感想は「甘い甘い。ドラゴンズの野球と一緒で」。ユーモアたっぷりの辛口で笑わせていた。だが本当に詰めの甘さに泣いては笑えない。笑顔が一転、大激怒。痛恨の誕生日になった。【松井清員】