<ロッテ4-3楽天>◇18日◇QVCマリン

 エースの頑張りも、勝ちにはつながらなかった。前半戦最終戦。楽天田中将大投手(23)がプロ2度目となる中4日登板でロッテ戦に先発したが、6回3失点で勝ち負けつかず。試合は3-3の9回にサヨナラ負けを喫した。チームは貯金2の3位で前半戦を終了。田中はオールスター出場を経て後半戦での活躍を誓った。

 田中が次々と安打を浴びた。2回。ロッテ先頭サブローに右中間二塁打を打たれた。1死三塁となってから、3連打で計3点を失った。試合後「先頭打者に長打を出して…。一気に3点のイニングを作ったのが全てです」と硬い表情を崩さなかった。敗戦投手こそ逃れたが、序盤に3失点。主導権を相手に渡しただけに、サヨナラ負けの責任までしょい込むようなせりふだった。

 プロ2年目08年10月1日以来の中4日登板だった。6回までで9本の安打を許した。細かな制球が定まらず、直球は140キロ台。150キロが1球だけで、登板間隔が短い影響は当然あったはず。それでも「マウンドに上がったら一緒。関係ないです。相手(ロッテ先発上野)も中4日でしたし」と言い訳はしなかった。

 苦難の連続だった。右肘が張った2月のキャンプ。右脇腹を痛めた3月のオープン戦。腰を痛めた4月。歩くこともままならない状態から、リハビリに励んだ5月。復帰した同30日巨人戦は8回2失点で完投した。だが、相手の杉内がノーヒットノーランでは勝てなかった。転機は6月。地道なフォーム修正が効果を出し、同29日ソフトバンク戦で今季初完封。完全復活を思わせた。ところが、その1週間後に右脇腹付近に炎症を起こし、予告先発を緊急回避した。「投手陣をごちゃごちゃにさせてしまいました」と謝った。

 しかし、あれだけ苦しんだ前半戦も、終わってみれば6勝はチームトップタイで、防御率1・82はリーグトップ。数字が大黒柱と証明している。オールスターは23日の第3戦(盛岡)の登板が確実だ。「オールスターを良い時間にしたい。頭をフレッシュに戻して、後半戦で良い投球をしたいです」と誓った。この日、チームは負けたが、初めてAクラスで折り返す。狙うは、もちろん3年ぶりのCS進出。田中抜きには、あり得ない。【古川真弥】