<中日4-4ヤクルト>◇28日◇ナゴヤドーム

 序盤から二転三転の試合を、ヤクルトが2者連続「初球バント」で引き分けに持ち込んだ。1点を追う9回、防御率0・00の中日ソーサが登場。敗戦濃厚の中、先頭の畠山が左中間二塁打で出塁すると、代打三輪が犠打で送る。1死三塁からの初球、6番森岡が外角高め151キロのボール球に食らいつき、スクイズを成功させた。

 小川淳司監督(54)は「もう、あれしかないかな。(代打三輪の時点で)決めてました。ソーサから逆転はあり得ない。まずは同点と思った」と言った。直前のベンチで、打席に向かう森岡にスクイズの可能性を伝えていた。森岡は、右胸部の違和感で途中交代した宮本の代役だった。「準備はしていました。(スクイズの)雰囲気だけは出さないように、頑張りました」と仕事を果たした。

 この日、開幕から守護神を務め、20セーブをマークするバーネットが、腰の張りで登録抹消になった。綱渡り状態の中継ぎ陣は、7回に日高の押し出し四球で勝ち越しを許した。序盤のリードを守り切れない苦しい展開を、土壇場で追い付いた。勝利は逃したが、大きな1点で再び3位に浮上した。【前田祐輔】