<ソフトバンク2-1楽天>◇11日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク大隣憲司投手(27)が4年ぶりの2ケタ10勝目を手にした。楽天を7回2安打1失点に抑え、自身5連勝。
「前は2ケタしたなあ、くらいの気持ちでしたが、今は2ケタしないといけない立場ですから」。オフに杉内ら43勝分が流出した先発陣においてすっかり大黒柱の自覚、風格が出てきた。
今年は各回の初球を投じる前にマウンド後方で目を閉じ、全身を脱力させる。「先頭を出すと苦しい投球になる可能性があるので、意識しています」の言葉どおり、現在19イニング連続で先頭打者を出していない。勝率を高める原則を忠実に実践できるから、自分の投球と味方の守備に安定感が生まれる。マウンドから孫オーナーの55歳の誕生日を祝う応援ボードを見つける気持ちの余裕もあった。
何より体のコンディションがすこぶるいい。今季17試合目。疲労のたまる夏場の中5日にも「真っすぐが行ってました」とケロッとした表情。揚げ物を控え、納豆や冷ややっこなど大豆類を意識して摂り、太りやすい体質ながら、体重82~83キロと春先からベストをキープ。枕元にマジョラムという種類のアロマオイルを置き、深い睡眠も得ている。
不摂生を重ね、勝てずにいた昨秋までの独身時代を思い出し「もっと早く自覚を持ってやっていれば良かった」と反省できるのも、手応えがあるからこそ。11勝した08年の防御率は3・12で、今年は1・82。4年分の成長が見える。「取れるなら取りたい」とタイトルまで意識する大隣が連敗を止め、チームを再び借金1に押し戻した。【押谷謙爾】



