<ロッテ4-1ソフトバンク>◇25日◇QVCマリン

 本当に痛い黒星だ。ソフトバンク細川亨捕手(32)がまたもロッテ・ホワイトセルのえじきになった。6回。陽耀勲の連続四球で無死一、二塁のピンチをつくり、相手4番を迎えて惨劇は起きた。

 1ストライクからの2球目を振り切ったバットが細川の左手首を直撃。衝撃でミットは抜け落ち、地面にうずくまった。「また?

 手首が動きません。今回は折れたバットだと思いますが」。ファウルでバットに亀裂が入っただけ、衝撃は軽減されたと思われるが、氷嚢(ひょうのう)を巻いた左手が痛々しかった。

 細川は4月13日の対戦でも同様にバットが右肩裏を襲い、そのまま病院送りになった。今回は痛みに耐えホワイトセルは打ち取ったものの、1年に2度もバットで殴られるツキのなさは別の方向へ派生する。続く角中の打席。三盗を仕掛けた南竜への送球が大きくそれ、レフト前へ転がる間に2点目をプレゼント。

 「ヤン(陽)君は3ボールになっても抑える投球でプラスの面が多かった。自分のミスがあって…。抜けた?

 ふけました(吹き上がる)。風の影響なのか…。もう少し練習します」

 粘投の陽を苦境に立たせ、相手を楽にさせる失策に平謝り。細川は23日西武戦でも悪送球で失点しており、秋山監督もこの質問にはあえて答えない“無視”で態度を示した。「1つのミスで流れが変わる。この時期はそういうのが大きい」とうるさく言ってきただけに、表情は渋かった。

 首位日本ハムも敗れ、2・5ゲーム差のままなのが救い。まだ細川もチームもミスを取り返す舞台は残っている。【押谷謙爾】<ホワイトセルの犠牲者>

 ◆西武炭谷

 11年5月28日。振り切ったバットがあごを直撃。

 ◆オリックス伊藤

 12年4月12日。7回に内角球を空振りした際、バットが右側頭部を直撃。担架で退場、千葉・習志野市内の病院で「右側頭部の打撲」と診断される。

 ◆ソフトバンク細川

 同13日。1回に107キロカーブを空振りした際、バットが右肩裏を直撃。病院に直行し「右肩打撲」と診断された。大事をとって翌14日は欠場。