<ヤクルト6-2中日>◇1日◇神宮

 守道竜がヤクルトに手痛い黒星を喫し、首位巨人と最大7・5ゲーム差が開いてしまった。前日も9回に追いつかれる痛恨ドロー。週初めの巨人3連戦で勝ち越した勢いも消え失せた。高木守道監督(71)は「せっかく巨人に2つ勝ったのに」との問いに、苦笑いを浮かべて言った。「巨人(に)さえ勝てばいいんですよ」。

 えっ、もう優勝はあきらめた?

 解釈に戸惑う報道陣を振り返ると、もう1度同じ言葉を残してバスに消えた。「巨人(に)さえ勝てばいいんですよ」。

 残り27試合で直接対決があと3試合しかない。7・5差はかなり厳しい数字だ。言葉の意味は、CSで巨人に勝っての日本一を見据えているということか。だが10ゲーム差をひっくり返した昨年のように、逆転Vこそ竜のお家芸だけにギブアップにはまだ早い。なかばヤケ気味の衝撃発言が出るほど、監督もショックな敗戦だったことは間違いない。

 先発岩田が1回、いきなり4番ミレッジに先制3ランを被弾。「ヨーイドンで3点。今のうちの状態で逆転するのは厳しい」。今季3点差以上の逆転勝ちがないチームにとって、開始10分で終戦の展開となった。何とか1点差まで追い上げたが、7回はソーサが再びミレッジに走者一掃二塁打を浴び、43試合目で初の3失点。見せ場もなく、終始防戦一方だった敗者の列に、「ヤル気あんのか!」と神宮の中日ファンから激しいヤジが飛んだ。

 「チグハグだね。逆転が期待できるブランコも、打ち出してから意識し出して力んどる。ボール球を振り出したし」。前日は松井佑を公開説教するなど怒り全開だったが、一転して達観モード。本当にあきらめたんですか?

 白旗を挙げるのはまだ早いですよね、監督!【松井清員】