<中日10-2広島>◇4日◇ナゴヤドーム
守道竜が打線爆発!
14安打で初の2ケタ得点を挙げ、連敗を3で止めた。主役は4番トニ・ブランコ内野手(31)だ。初回の19号ソロに続き、4回には20号満塁弾。5ランの大暴れにダイビングキャッチあり、死球もありの大当たりで大勝を導いた。首位巨人との8・5ゲーム差は変わらないが、ネバーギブアップを宣言。奇跡を信じて打ちまくる。
中日ブランコがベースを1周しながらガッツポーズした。打ってもほとんど感情を出さない助っ人が何度もこぶしを突き上げた。来日107本目の本塁打は初のグランドスラム、20号満塁弾。チームの連敗を3で止めたのだから、そりゃ、うれしいに決まっている。
「満塁弾はマイナーリーグでも2度しかない。一気に4点入るし、流れを引き寄せられてこんなうれしいことはない。満足です!」
2点リードの4回2死満塁。江草の真っすぐを左中間席に運んだ。6点差に広げて勝負ありだ。初回にも新人野村から今季3本目の19号ソロを放っており、計5ラン。守道政権初、10年9月4日広島戦以来2年ぶりの2ケタ得点を導いた。
「長い間休んでたし、とにかくチームに貢献したい思いでいっぱい。もちろん僕の来年のこともあるよ」
左手の骨折から8月末に復帰後、7戦4発11打点、打率も3割6分と絶好調だ。高いモチベーションには、13年も中日でプレーしたい思いがある。昨季は故障に泣き、結んだ契約は1年。来季も残留が濃厚とはいえ、またもや故障で結果を出せていない焦りがあった。子どもの学校が始まるため、家族は1週間前に帰国。その時ケニア夫人はこんな言葉を残したという。「心から、全力でプレーして。神様はついているわ」。
2回の守りでは、野村のバント飛球をダイビングキャッチ。ユニホームには人工芝の摩擦の衝撃を物語る薄緑色が付いた。「今はハングリーな気持ちでやっている」。8回は体を張った死球で満塁にし、続く堂上直倫内野手(23)の10点目犠飛を呼んだ。
もちろん高木守道監督(71)はご機嫌だ。「(連敗の)神宮ではファンのみなさんにストレスを感じさせた。でもあの2本、これぞプロのホームランで多少和らいだのではないでしょうか。以上!」と話した。
厳しい、厳しい8・5ゲーム差。だが、主砲はネバーギブアップを誓った。「まだ優勝のチャンスはある。巨人が5、6個負けるかもしれない。最後まであきらめない」。なえそうになるチームを、言葉とバットで鼓舞した。【松井清員】



