<西武9-2ソフトバンク>◇6日◇西武ドーム
リーグ3連覇へ、まさにがけっぷちだ。ソフトバンクが首位西武に大敗した。守備のほころびが大量失点を呼び込み、防御率リーグトップの先発大隣は4回途中KOされて5敗目。秋山幸二監督(50)は「まだまだ」とファイティングポーズを崩さないが、ゲーム差は7月28日以来の6に開いた。
打てず、守れず。ソフトバンクが西武相手に見せ場ない完敗を喫した。たまらず秋山監督は試合後、敵地で異例の全体ミーティングを開き「最後まであきらめずにやろう」と呼びかけた。残りは24試合、首位とは6差。指揮官は名物の長い階段を歩きながら「何言ってんだ。まだまだだよ。1試合1試合集中していくしかない」と声のトーンを上げたが、リーグ3連覇は風前のともしびとなった。
守備のほころびが、大量失点を呼び込んでしまった。3回1死二塁から西武浅村の左中間への打球は、左翼江川と中堅長谷川の呼吸が合わずに痛恨の適時三塁打。その後2死三塁では長谷川が、中島の飛球に目測を誤った。いったん前進しながら頭上を越される適時二塁打。ともに失策はつかなかったが、勝利の女神にそっぽを向かれた。
4回は小久保の失策に始まりズルズルと3失点。5回も明石が失策、さらには今宮の適時失策が絡んだ3失点で勝敗が決した。頼みの先発大隣は4回持たずに5失点で今季最短KO。登板間隔を短縮して中5日で必勝を託された左のエースでも、流れを変えられなかった。
悪いことは重なるものだ。内川が剥離骨折している右手薬指を悪化させ、ベンチ入りも10試合ぶりに欠場した。主軸を欠いた打線は5安打で2得点。ここ8試合は計13点と低空飛行が続いている。
小久保は公式戦最後の西武ドームを無安打で終えた。「これだけ負けても最後まで応援してくれるファンがいる。最後の最後まで(優勝が)どこかに決まるまで逆転を信じてあきらめずにやる」。今日7日から地元に戻りロッテ3連戦。連敗ならBクラスに転落する。「切り替えていかないと」と秋山監督。険しくなった優勝への道のりを、ただ前に進んでいくしかない。【大池和幸】



