<ソフトバンク3-1ロッテ>◇8日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクがCSを争うロッテに連勝し、上位2チームに1歩迫った。0-0の均衡を破ったのは5回だ。5安打を集めて一気に3点を先制。1イニングに3点以上奪ったのは実に12試合ぶりだ。久々の集中攻撃に、秋山監督も「明石がよく打ったんじゃないか。内川も犠牲フライを打ったしな」と上機嫌だ。

 8月25日の初対戦で白星を献上したマシスを攻略。明石健志内野手(26)が先制の2点をもたらした。1死二、三塁から粘って8球目を左中間にはじき返し、俊足を生かし、三塁に到達。三塁打は自己最多の6本目。最近10試合で4本と量産している。「誰でも狙えるわけじゃないから、こだわりがある」とクールな顔で振り返った。

 前夜も7回に適時三塁打を放つ活躍だったが「ためがない」と納得せず、試合後に20分間も打撃マシンを相手に打ち込んだ。「こんな感じだったかなと思い出した」。移動日の試合で疲労が色濃く残る中で、黙々とバットを振った。流した汗は裏切らなかった。

 直後には内川が中犠飛で3点目を追加した。右手薬指の剥離骨折を悪化させながら、志願して3試合ぶりの強行出場。初回には右前打でチャンスメークもした。「指のことなんか気にしてられない。そんなこと考えてたら打てません」。まさにプロ意識の塊だ。

 デーゲームで首位西武、2位日本ハムともサヨナラ負け。差をどうしても縮めたい大事な試合だった。お立ち台で明石は「離されるわけにはいかない。勝ててよかった」とチームの思いを代弁した。首位西武に4ゲーム差に接近。これからが本当の戦いだ。【大池和幸】