広島前田健太投手(24)が投手2冠を死守し、CS進出への扉をこじ開ける。今日21日DeNA戦(横浜)で先発。3位ヤクルトに6ゲーム差を付けられているが「チャンスがある限り諦めない」と断言。現在、13勝と防御率1・55はリーグトップ。タイトル争いについても「勝ちと防御率はチームの勝ちに直結する」と意気込む。悲願達成のため、エースが最後の力を振り絞る。
タイトル奪取がチームのためになる。21日DeNA戦(横浜)に向けて調整をしていた前田健のもとに、野村監督が歩み寄っていった。マツダスタジアムのセンター付近で約5分間の会話。「まだ諦めていない。個人の成績プラス、自分の投球をしてくれ」。3位ヤクルトとは6ゲーム差だが、可能性が完全に消えたわけではない。エースの思いも同じだった。
「(CS進出の)チャンスがある限り諦めない。(タイトルは)狙えるのは勝ちと防御率。この2つはチームの勝利に直結する。意識してもチームのためになる」
13勝と防御率1・55は、リーグトップをひた走る。残り12試合で最低3回のマウンドは保証されている。大野投手チーフコーチも「マエケンについては考慮しないといけない」と話し、状況に応じて優先的にローテを組み替えて援護する考えを明かした。
昨シーズンの終盤は、奪三振用の投球にモデルチェンジした。10月の4試合で2度2桁奪三振を奪うなど、37個を積み上げてタイトルを奪取。その半面で2つの黒星が付いた。今季は失点を抑え、勝ちにこだわるスタイルを貫くだけ。結果がそのままチームの勝利に結びつくはずだ。
あと3勝で自己最多の16勝と、自身初の防御率1点台も射程圏にとらえている。だが、負けず嫌いのエースが求めるのは頂点だ。
「キャリアハイよりも、タイトルが取れた方がうれしい。結果、1番にいることが大切」
ライバルの巨人杉内や、中日吉見がローテに穴を空ける中、前田健はシーズン通してフル回転した。あとは1番上に立ち続けるだけ。沢村賞を獲得した10年シーズン以来の2冠奪取し、わずかな可能性に望みを託す。【鎌田真一郎】



