中日が獲得を目指す福留孝介外野手(35=ヤンキースFA)にコーチ手形の提示を検討していることが24日、分かった。球団首脳が「(将来の中日を)引っ張っていってほしい存在」と明かした。条件面では阪神などの他球団に劣りそうだが、将来のビジョンを示すことで交渉を優位に進めたい考え。最大限の誠意を持ってアタックする。

 戦力としてはもちろん、幹部候補生として最大級の評価だ。中日が獲得に乗り出している福留について、球団首脳がコーチ手形を切ることを念頭に、交渉を進める考えを示した。

 球団首脳は将来のビジョンについて「監督も、打力アップに欠かせない存在だと言っている。野手のリーダーとしての期待はもちろん、その先のドラゴンズも引っ張っていってほしい存在です」と発言。将来の指導者として迎え入れるプランがあることを明かした。

 これまで高木監督は「うちの出す金は安い。阪神もDeNAも持っとるよ」と、弱気ともとれるコメントを連発してきた。確かに獲得調査を続けている阪神が4年前後の大型契約を提示するという可能性もあり、条件面では阪神やDeNAに劣りそうだ。

 だが、中日には福留が慣れ親しんだ環境というアピールポイントがある。さらにコーチ手形を用意するとなれば、交渉の席でも大きな武器になるに違いない。中日に在籍した9年間で指導者としての能力も確認済み。将来のポストを準備することで、熱意をとことん伝えるつもりだ。

 竜の総帥も強気な姿勢を崩さなかった。この日、白井文吾オーナー(84=中日新聞社会長)は「阪神は(福留に)あまり興味がないんじゃない?

 (報道される提示額が)べらぼうなことになってるけど」とライバル球団をけん制しながらも、1歩も引くつもりはない。

 井手編成担当は「本人はもうすぐアメリカに戻るみたい」と話しており、今後の交渉については代理人を通じて行うことになる。来季に向けた補強第1弾は、是が非でも成功させたい。守道竜がコーチ手形という新たな材料を手に、猛プッシュする。