今日13日、日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ(CS)が、セ、パ同時にスタートする。第1ステージでヤクルトと対戦する中日高木守道監督(71)は、伝説の「10・8」での敗戦を教訓に掲げた。

 ノーモア「10・8」だ。中日高木守道監督(71)が、投手総動員で突破する考えを明かした。「2つ勝つためにどうするか。短期決戦は投手をみんな投入する。トーナメントと同じだし、そういうことをやらんと」。決戦舞台のナゴヤドームでラスト調整を見届け、熱い口調で必勝策を明かした。

 苦い教訓がある。前回監督を務めていた94年10月8日、巨人との同率首位最終決戦だ。槙原、斎藤、桑田の先発3本柱を繰り出した長嶋巨人に対し、高木中日は今中、山田喜、佐藤、野中の普段着継投で敗れた。「当時はローテ投手を注ぎ込む考えはなかった。でも巨人はそれをやった。ああいう試合だったしね。中日ファンも怒ったけど、負けて当然だった」。

 18年前の伝説に残る一発勝負とCS短期決戦を、オーバーラップさせた。出した答えが長嶋流の投手総動員だ。「ヤクルトの投手は簡単に打てん。3点以内に抑えんと苦しい」。第1戦先発の川上が崩れれば初回でも代える。2番手は中継ぎ待機の山本昌が濃厚だ。それでも危ないとなれば、田島、浅尾、ソーサ、山井、岩瀬らを惜しげなく投入する。実際、今季のラスト2試合は山本昌と川上が3、4回から救援し、5回から田島以下の方程式を繰り出すテストも完了済みだ。

 「2位のメンツにかけて3位のヤクルトに勝たんと。巨人戦のローテは決めてないし、余裕もない。何としても初戦を取りたい」。巨人戦の無念を必勝法に変え、巨人への挑戦権をつかむ。【松井清員】