今日13日、日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ(CS)が、セ、パ同時にスタートする。今季限りで引退するソフトバンク小久保裕紀内野手(41)は12日、敵将からの“挑戦状”に燃えた。前日会見で西武渡辺久信監督(47)に「抑える」と予告され、「全力で向かう」と応戦した。リーグ3位からの連続日本一へ。下克上の戦いが始まる。
もう戦いは始まった。ユニホームをまとっての共同会見。CSのキーマンを聞かれた西武渡辺監督は、小久保を指名した。
渡辺監督
小久保選手ですね。長い現役生活を終えるだけあって、チームのみんなが花道をと考えている。そういう雰囲気になると、力以上のものが出てくるのが野球。小久保選手を抑えたいと思います。
びっくりした小久保は白い歯を浮かべて笑い声を挙げ、すぐさま反応した。
小久保
現役でも一緒にプレーさせていただいた。渡辺投手から打った本塁打は自信になっていきましたし、最後の最後に、戦わせていただける相手チームの監督さん。僕も全力で向かっていきたいと思います。
会見のムードは和やかながら、早くも揺さぶりをかけてきた西武に対し、こちらからも“挑戦状”を届けることを忘れなかった。
現役時代には94年から4シーズン対戦。14試合で27打数8安打で打率2割9分6厘、3本塁打、5打点と得意にしていた。「渡辺投手」から初本塁打した95年には本塁打王のタイトルを獲得している。もっとも、小久保は摂津を警戒している敵将からの指名を「リップサービスでしょう」と冷静に読み切っていた。そして、主将としてファーストプレーの重要性を訴えた。
小久保
最初が大事になる。1打席目、守備の1つ目。とにかく1つ目のプレーに集中していきたい。今日やることはデータを見て、iPad(アイパッド)で映像を見て、これでいくってのを決めること。気分が盛り上がるのは当日。
球団が開発したデータベース「χ(かい)援隊」を使い、今季対戦防御率が0・33という難敵牧田の狙い球をイメージして備えた。リーグ3位から連続日本一へ。「CSはまったく別ものと世間的な認知があり、3位から遠慮なく上を狙える。思う存分暴れたい」。現役最後の戦いへ、主将としてもボルテージが上がった。【押谷謙爾】



