スパルタ内閣だ-。阪神は12日、来季から黒田正宏ヘッドコーチ(64)水谷実雄1軍打撃コーチ(64)平田勝男2軍監督(53)河村健一郎2軍打撃コーチ(64)が就任すると正式発表した。5位という屈辱からの巻き返しへ、厳しさを打ち出した和田新内閣が発足する。

 聖域なき改革へ-。シニアアドバイザーからヘッドコーチ就任が正式に発表された黒田氏は00年以来、13年ぶりの現場復帰。就任会見ではゼロからの虎再建を誓った。「(打順や役割などは)白紙に戻さないとね。監督がいいアイデアを持っているし、それを自分の言葉で伝えていきたい。今季は早くから若い選手が使われた。秋のキャンプで見て、だいぶ(メンバーの)入れ替えがあると思う」。

 役割は多岐にわたる。不振にあえいだ打線改革、リリーフ起用のやりくり…。現役時代は野村克也選手兼任監督の控え捕手として活躍。正捕手育成問題の解決にも期待がかかる。強肩の小宮山か打撃力の今成か、総合力の藤井か。現時点で併用の可能性が高そうだ。

 「若くて守れる捕手も、打撃がいい捕手もいる。まずは投手のことを知っているか、キャンプで聞きたい。最初は若い子が不動で、というのは大変。疲れたらベテランもいる。(ベンチには)3人しか入れないし、うまく回していきたい」

 中村GMは「経験豊富で多くの名将に仕えて、勝つ味をよく知っている。チームの実情も誰より把握しているし、ぜひ監督の盾になって欲しい」と期待した。「コーチと選手のパイプ役になろうと思う」と決意表明した参謀役。冷静と情熱の中で厳しさを押し出し、2年目和田阪神の逆襲を巧みに導く。【佐井陽介】

 ◆黒田正宏(くろだ・まさひろ)1947年(昭22)12月21日、兵庫県生まれ。姫路南-法大-本田技研鈴鹿から70年ドラフト6位で南海入団。82年に西武移籍し85年引退。実働12年で586試合、222安打、16本、69打点、打率1割9分7厘。引退後はダイエー、阪神コーチなどを歴任。03年から10年まで阪神編成部長を務め、昨年からシニアアドバイザーとして現場に同行した。