<パCSファーストステージ:西武2-3ソフトバンク>◇第3戦◇15日◇西武ドーム
ソフトバンクが、4番ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)の決勝2点二塁打でCSファイナルステージに歩を進めた。
流れを呼び込んだのは、シーズン10敗を喫した右腕岩崎翔(22)だった。1点リードの6回から2番手で登板。2イニングを打者6人でピシャリと抑えた。公式戦はまさかの10敗を喫したが、なぜか西武には強い相性のよさを発揮。先発大隣からのバトンを森福、岡島へとわたし、辛勝を導いた。
レオキラーは健在だった。2番手岩崎が6、7回の2イニングを完璧に6人斬りした。1点リードでいきなりクリーンアップと対戦。3番中島にはフォークを4球続け空振り三振。4番中村の三ゴロ、5番オーティズの三振も落差のある得意のフォークだった。7回の下位打線には直球でねじ伏せリズムをつくった。
「点差も点差だったし、負けたら終わりなんで、気持ちがすごく入った。逆に入りすぎて森福さんが行く前に『あんまり力むな』と言ってくれて自分に戻れた」と、先輩の一言で冷静になれたことを感謝した。
今年の元日、岩崎は小久保にあてた年賀状にこうしたためた。「穴を埋めます!」。移籍した和田、杉内らの代わりになると、決意表明した。だが、開幕ローテーション入りも交流戦で息切れ。中継ぎ降格、2軍再調整と苦しみ、5勝10敗と大きく負け越してしまった。小久保も「19歳(武田)に負けてるようじゃ」と時には厳しい言葉で叱咤激励し続けた。
悔しい1年となった。それでも、なぜか西武には強い。7月2日東京ドームでの同戦に先発し9回途中1失点で4勝目を挙げ、昨年から対西武5連勝。その後、中継ぎに回るが、9月18日の同戦ではプロ初先発だった二保の後を受け4回から3イニング無失点に抑え、2カ月ぶりの5勝目をマークした。相性の良さは、ポストシーズンでも変わっていなかった。
ファルケンボーグが不安定な中、CSで連投したことは大きい。「今は腕の振りがすごくいい。やりがいもあるし、すごくうれしい」と自信が戻ってきた。札幌での大一番を前に、ロングリリーフもできる頼もしい右腕が輝きを取り戻した。



