広島の秋季日南キャンプにカープアカデミーの練習生マルティレ・セルジオ投手(22)が参加することが28日、明らかになった。1軍コーチに就任した古沢投手コーチが臨時コーチとして最後にドミニカ共和国で指導した秘密兵器。最速148キロを誇る左腕は12日に来日し、ブルペン投球で存在感を見せつけ日南行きの切符をつかんだ。

 セルジオは「1軍選手の中でやるのは不安だけど、コースにしっかり投げられれば、左投手はチャンスはあると思う」と目を輝かせた。昨季まで米大リーグ・ツインズ傘下で4年間プレーした。実兄のラモン・セルジオも左腕で、タイガース傘下で活躍中だ。アカデミーから支配下登録されれば10年のソリアーノ以来となるが、古沢コーチは「アカデミーには左で速い投手はなかなかいない。ソリアーノよりも真っすぐの威力はある」と太鼓判を押す。結果次第では春季キャンプの1軍同行の可能性もあるほど、期待している。

 今季は左腕先発で3勝に終わった。中継ぎでは江草、河内の2人がフル回転。25日のドラフトでは左腕の東福岡・森を1位指名したが抽選を外し、全選手を野手として指名し“上積み”はなかった。セルジオにとっては夢をつかむ追い風。ベールに包まれたドミニカンの実力やいかに。【鎌田真一郎】