<コナミ日本シリーズ2012:日本ハム7-3巨人>◇第3戦◇30日◇札幌ドーム
巨人に不安材料が出てきた。大黒柱の阿部慎之助捕手(33)が右足を痛めて途中交代。5回2死二塁での二ゴロで、一塁への走塁の際に痛めるアクシデントが発生。回復次第では今日の第4戦出場が微妙となった。先発ホールトンが3回途中で早々とKOされたのが響き、シリーズ初黒星を喫した。
阿部が5回表でグラウンドから去った。2点を奪い、3点差に詰め寄った5回2死二塁。中前に抜けそうな二ゴロを放つ。懸命に走ったが間に合わない。攻撃終了。反撃の芽はしぼみ、そのままベンチに退いた。「4番捕手」には実松が入った。
「慎之助のチーム」と原監督は公言する。中心が不在となれば、組織の機能は鈍くなる。6回と8回には、いずれもバッテリーミスから2点を失う。攻撃でも8回に、代役実松が安打を放ったが、無死満塁から1点挙げるのが精いっぱいだった。3連勝は失敗した。シリーズ初黒星に原監督は「粘り強く、攻撃陣はやってくれた。ただ、もうちょっと『絡み』っていうか、つながりという部分で残念なところはあったけどね。しっかりと明日に切り替えてというところですね」と、淡々と話した。
球団広報は「走塁の際に、右足に違和感を感じたため、大事を取って交代しました。現在はアイシング治療中です。病院に行く予定はありません」と発表した。だが、阿部は試合中に球場から離れていた。異例の情報管理ぶりからみて、検査のために病院に行った可能性が高い。
10月中旬のCS直前合宿で、慢性的に痛みを抱える左足首に違和感を覚えた。もともと両足首に不安を抱えていたが、必死の治療と無理をしない調整で、日本シリーズに合わせてきた。「ここまできたら、もう痛いとか、かゆいとか言ってられないからね。大丈夫だよ」と、頼もしく話し、驚異的な回復力で戦い続けてきた。その阿部が、ひっそりと球場を後にした。
主将の状態を、原監督は「今日に関しては、あの状況の中でプレーを続行することは避けた。明日は状況見て」と話した。今日31日に捕手として先発する可能性はあるかと問われると「もちろん!」と即答した。岡崎ヘッドコーチは「明日、試合は大丈夫」と出場に問題はないとし、マスクをかぶるか否かを聞かれると「それは明日にならないと分かりません」と言った。
3連勝は逃し、2勝1敗。優位でもなければ、劣勢でもない。4番にして捕手。阿部以外は阿部の仕事はできない。今日の状態次第だが、欠場もあり得る。普段と変わらぬ元気な姿で現れることを祈るしかない。【金子航】



