補強は青天井!?

 ソフトバンク孫正義オーナー(55)が12日、都内のソフトバンク本社で秋山監督からシーズン報告を受け、4番打者の必要性を訴えられた。オーナーは資金に糸目をつけない全面支援を約束。米大リーグでFAの目玉となっているジョシュ・ハミルトン外野手(31=レンジャーズFA)のような超大物にも触手を伸ばすかも知れない。

 秋山監督から「今シーズンはすみませんでした」と3位の報告を受けた孫オーナーは「主力投手が抜けて、故障者が出た中よく頑張りました。もう少し打線がよければ」と課題を指摘した。今季の452得点はリーグ5位。秋山監督は「4番バッターをお願いしました」と主砲の補強を直訴した。孫オーナーは「とれる選手はどんな選手でも要望に応えられるように声をかけてください。別に金額にこだわらず、中身で一番いいという人でお願いします」と笑顔で全面バックアップを約束した。

 10月に本業で米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを約200億ドル(1兆6000億円)で買収した孫オーナーの積極姿勢なら、今季43本塁打、128打点のハミルトンが年俸1525万ドル(12億2000万円)と高額でも、夢物語には聞こえない。ソフトバンク球団元年には2年総額23億円でバティスタとカブレラを補強した実績がある。

 すでに水面下では編成部に大物獲りを指令。今季途中に獲得した投手ドイル、一塁手アレンを解雇し、枠を空けている。希望は一塁か外野を守る左打ちの大砲で、行き着く先はハミルトン!?

 どんな大物助っ人がやってくるのだろうか。【石橋隆雄】

 ◆外国人の過去高額年俸

 03、04年ペタジーニ(巨人)の7億2000万円が過去最高。次いで07年の李承■(巨人)が6億5000万円で、08年からの3年間は6億円。06、07年のカブレラ(西武)と07、08年のウッズ(中日)も6億円で並ぶ。04年のローズ(巨人)は5億5000万円。来日1年目のバティスタ(ソフトバンク)が05年に5億2500万円。05、06のウッズ(中日)と10、11年のラミレス(巨人)が5億円だった。(金額は推定)※■は火ヘンに華