指揮官が1月から「藤浪チェック」に乗り出す。阪神和田豊監督(50)が15日、ドラフト1位、大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)の育成プランについて新人合同自主トレで最終チェックをして判断することを明かした。

 「合同自主トレ?

 もちろん。トレーナーの報告、考え方を聞きながら体のチェックもしないと。クリアした中で環境とか(1、2軍の)どっちに持っていって、どうした方がいいとかいう話し合い」

 藤浪については来春1軍キャンプから、開幕ローテという流れでいくのか、慎重に育てるのか、議論を重ねている段階だ。そこで、初めて阪神の選手として動く新人合同自主トレに指揮官が足を運び、体力面をチェックして育成プランを決定する方針だ。

 坂井オーナーは前日、藤浪を特別扱いしなくていいという見解を示したが、和田監督も同様の見方だ。

 「かなりしっかりしている。周囲に左右されない強い心を持っている選手。大舞台で注目されながら結果を出してきた」

 人気球団に加えて、大物新人ならではの重圧がかかるが、他の選手と同じように競争させても大丈夫だという見方のようだ。